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3,4年生の方へ

講義名 科学技術基礎論Ⅰ
年度 2017
区分 夏学期:通常講義
担当 信原 幸弘
教室 11-1101
詳細

講義題目:

脳科学リテラシー
授業の目標・概要:
科学技術の発展は著しく、社会への影響も大きい。科学技術を社会に役立つ方向に発展させるためには、私たち一人一人が科学技術の基本を理解し、その社会的影響を見積もる力、すなわち科学技術リテラシーを身につける必要がある。この授業では、とくに脳科学に焦点を絞って、科学技術リテラシーの習得を目指す。脳科学の発展は、マインドリーディングやマインドコントロールなどを可能にしたり、自由意志の存在を否定したりする恐れがあるだけに、私たちの社会生活や人間観に及ぼす影響は甚大である。脳科学を健全に発展させるためには、脳科学リテラシーが不可欠である。
授業のキーワード:
[日本語用]
脳科学、意思決定、道徳、BMI、エンハンスメント、記憶
[外国語用]
授業計画:
次の各テーマについて授業を行う。
1 はじめに:脳神経科学リテラシーに向けて
2 知覚:意識しない知覚はあるのだろうか
3 記憶:私たちの記憶はどれくらい誤りやすいか
4 自由意志:脳科学は意志の自由を否定するか
5 意思決定:薬物依存と意思決定の歪み
6 道徳:道徳に感情は必要か
7 信頼:社会性の神経経済学
8 マインドリィーディング:心の読み取りが可能になると、心のプライバシーはどうなるか
9 BMI(ブレイン・マシン・インターフェイス):義手や義足などは人間のサイボーグ化につながるか
10 精神疾患:脳科学から見た心の病とは何か
11 スマートドラッグ:薬物による認知能力の増強(エンハンスメント)は可能か
12 加齢:加齢による認知能力の衰えは脳科学的にはどのようなものか
13 広告利用:脳科学が疑似科学化する恐れはないか
授業の方法:
パワーポイントを用いて授業を行う
成績評価方法:
学期末の定期試験期間中に試験を行う
教科書:
信原幸弘・原塑・山本愛実 編著,脳神経科学リテラシー,勁草書房.
参考書:
信原幸弘・原塑 編著,脳神経倫理学の展開,勁草書房.
履修上の注意:
関連ホームページ:
その他:
脳科学と社会の関係について、日頃から、問題意識をもってほしい。とくに脳科学に関する新聞や雑誌の記事などは、興味をもって読んでほしい。