東京大学科学史・科学哲学研究室 東京大学科学史・科学哲学研究室
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当研究室について

科学史科学哲学研究室 

科学技術は自然現象の機構を解明し、現代社会を動かす原動力となってきた。それは人々と社会に大きな恩恵をもたらし、また自然と社会を急激に変化させることで深刻な問題も生み出してきた。当研究室では、そのような科学技術を研究開発者の視点からではなく、人文研究者・社会科学者の視点から検討しようとする。科学技術はこれまでどのようにしてそうした大きな力をもつようになってきたのか。知識としての科学技術のもつ根拠や性格とはどのようなものであろうか。科学技術の担い手たちが社会の中で活動する際の特徴や彼らがもつべき倫理的指針とはいかなるものか。このように、科学技術をメタサイエンスの視点から分析し検討すること、またそのような能力を養っていくことが、本研究室の目指すところである。

本研究室の専任スタッフは7名、科学技術史・科学技術論を専門とする者4名、哲学を専門とする者3名である。その専門とするテーマは、数学史・物理学史・生物学史・医学史・技術史、科学哲学・技術哲学・古代哲学・心の哲学・言語哲学・現象学・精神医学の哲学・技術倫理・リスク論などである。それとともに約10名の非常勤スタッフにより前期課程・後期課程・大学院の授業、セミナーが開講されている。また本研究室は1951年に教養学部に後期課程が設立されて以来、多くの卒業生を輩出し、1970年に大学院修士・博士課程が設立されて以来、多くの修了者を送り出している。本研究室の教員・学生等は東京大学教養学部哲学・科学史部会の紀要『哲学・科学史論叢』に論文等を発表しており、またかつて本研究室に所属する大学院生たちによって『科学史・科学哲学』が発行されていた。