対象クラス 1年 文科 2年 文科 講義題目 : 知覚の哲学
授業の目標、概要 : わたしたちはものを見たり聞いたりする知覚経験を通して、さまざまなことを知りまた行為を行っている。知覚経験はわたし たちの生活の最も基礎的な要因となっている。授業ではこの知覚経験をめぐる哲学的問題を、おもに色彩現象を中心にして、具体的に考えていくことにしたい (必要に応じて、音や触覚性質など他の感覚現象をも参照する)。知識論や心の哲学をめぐる問題を具体的な現象に即して考えることによって、哲学の基本概念 と問題を理解することが目標である。
授業のキーワード : 知覚、認識論、心の哲学、色彩、感覚
授業計画 : 1.なぜ色彩は哲学の基本問題となるのか 2.色彩はどこにあるのか:色彩と空間 2.1 フッサールとメルロポンティ 2.2 D・カッツとJ・J・ギブソン 2.3 色彩の恒常性 3.色彩の多次元性 3.1 ゲーテとニュートン 3.2 ウイットゲンシュタイン 3.3 カンディンスキー 4 生態学的現象学の視点
授業の方法: 基本的には講義形式で行うが、適宜、レポートを課すなど、聴講者の反応を考慮した仕方で進めたい
成績評価方法 : レポートと試験
教科書 : 教科書は使用しない。 参考書 : 書名 :色彩の哲学 著者(訳者):村田純一 出版社 :岩波書店 ISBN :4-00-026590-3
ガイダンス有無 : 特に行わない。 |