東京大学科学史・科学哲学研究室 東京大学科学史・科学哲学研究室
ホーム > 教員紹介 > 教員リスト > 廣野 喜幸
廣野 喜幸

廣野 喜幸 ひろの よしゆき


2010年度担当の講義

1、2年生

【夏学期】
西洋思想史Ⅱ 構造主義の歴史的境位

3、4年生

【夏学期】
科学技術倫理学演習Ⅱ 科学者・技術者の逸脱行為
【冬学期】
科学史概論I 歴史における科学・技術

大学院生

【夏学期】
科学史III 科学史学の地平と試み
【冬学期】
科学技術思想II リスク概念の問い直し

研究内容

進化生態学:シロアリがどのように社会を進化させていったか。現在休業中。
生物学史:最近は特に環境史に興味をもっている。とくに生態学において、生態系やニッチなどの重要な概念がどう歴史的に展開していったか、生態学に環境問題はどう入り込んでいったかを調査中。
医学史:江戸期以降の医、特に医師の身分の変遷などを社会学的観点からアプローチ中です。
生命倫理学:臓器売買、メタバイオエシックス、脳神経倫理。
環境倫理学:環境史と融合した歴史倫理学を模索中。
科学技術社会論:最近環境科学論やリスク論においてフレームワークの観点からアプローチする試みが目立つようになっているが、どうもフレームという観点のもつ可能性が十全に活かされている気がしないので、ゴッフマンあたりにさかのぼって検討しているところです。
科学技術コミュニケーション論:理論的パースペクティブややっと見え始めてきました。これからはアップダウンの理論ではなく、現場で行われている科学技術コミュニケーションを基礎にしたボトムアップな研究を試みようとしているところです。
生命論:本丸はここなのですが、現在休業中です。やっているのは池上高志さんの仕事を追うことくらいです。
 

主要業績

1 Theses

  • 廣野喜幸(1983)『現代生物学思想の諸相−−動物の心的現象をめぐる若干の考察』東京大学教養学部教養学科(科学史・科学哲学分科)提出卒業論文
  • 廣野喜幸(1985)『オオシロアリHodotermopsis japonica Holmgrenの生殖カストの発現様式についての研究』東京大学大学院理学系研究科(相関理化学専攻)提出修士論文
  • Yoshiyuki HIRONO (1990) Histological and ecological studies on the caste differentiation of the Japanese dampwood termite Hodotermopsis japonica (Termopsidae: Isoptera) (1990)東京大学大学院理学系研究科(相関理化学専攻)提出博士論文

 

2 Papers & Reviews
 

  • Tadao MATSUMOTO and Yoshiyuki HIRONO (1985) On the caste composition of a primitive termite Hodotermopsis japonicus Holmgren (Isoptera, Termopsidae) (1985)Scientific Papers of the College of Arts and Sciences, The University of Tokyo 35(2): 211-216
  • 松本忠夫・王家駟・廣野喜幸(1990)「日本および中国のオオシロアリ属(Hodotermopsis)に関する最近の研究−−地理的分布を中心として」『しろあり』80:3−12
  • 廣野喜幸・松本忠夫(1990)「シロアリの階級分化:なぜわれわれはオオシロアリを研究しているか」『しろあり』 82:3−12
  • Kimihiro OGINO, Yoshiyuki HIRONO, Tadao MATSUMOTO and Hajime ISHIKAWA (1993) Juvenile hormone analogue, S-31183, causes a high level induction of presoldier differentiation in the Japanese damp-wood termite, Zoological Science 10: 361-366
  • 廣野喜幸(1993)「円環をなす蟻−−オートポイエーシス論からみた協同現象」『現代思想』 21(10): 196-212
  • Shun'ichiro NAOMI and Yoshiyuki HIRONO (1996) A New Genus and Species of a Termitophilous Staphylinidae (Coleoptera) Assocoated with Hodotermopsis japonica (Isoptera: Termopsidae) from Taiwan, Sociobiology 28(1): 83-89
  • 廣野喜幸(1996)「生命至上主義の帰趨」『イマーゴ』7(10): 186-201
  • 廣野喜幸(1997)「痛みから見た安楽死・尊厳死の問題」『メンタルケア』 2: 166-175
  • 廣野喜幸(1998)「意味・苦境・転機としての病−−ヴィクトーア・フォン・ヴァイツゼッカーの病い観」『思想』885:48-71
  • 堂前雅史・廣野喜幸(1998)「クローン人間と”ヒトラー”の遺伝子」『現代思想』26(11): 74-89
  • Noriaki MATSUMURA, Yoshiyuki HIRONO and Yoko MATSUBARA (1998) Fujikawa Yu, Pioneer of the History of Medicine in Japan, Historia Scientiarum, 8(2): 157-171
  • 堂前雅史・清野聡子・廣野喜幸(1999)「生態工学は河川を救えるか−−科学/技術と社会の新たな関係を求めて」『科学』69(3):38-58
  • Miura T, Hirono Y, Machida M, Kitade O, Matsumoto T (2000) Caste developmental system of the Japanese damp-wood termite Hodotermopsis japonica (Isoptera: Termopsidae). Ecological Research 15: 83-92
  • 廣野喜幸(2000)「進化学」『現代思想』28(3): 166-169
  • 廣野喜幸(2001)「進化心理学の科学論的検討に向けて」『生物学史研究』 67:67ー75
  • 廣野喜幸(2001)「バイオテクノロジーの技術論的位相」『思想』926:121-144
  • 堂前雅史・廣野喜幸・小幡豊・佐藤八十八(2001)「現代日本の生物観・生命観の構造−−大学生を対象とした生物名の自由想起法、助成想起法による調査報告」『動物観研究』6: 3-10
  • 廣野喜幸(2001)「ヒト・ゲノム計画」『生物学史研究』68:64ー67。
  • 廣野喜幸(2001)「死の生命科学の現在」『和光大学人間関係学部紀要』 6:14-29
  • 廣野喜幸(2002)「科学論とリスク論の彼方へ−−科学論とリスク論が交錯する地平の可能性をめぐる断章」『情況』3(1): 28−41。
  • 廣野喜幸(2002)「薬・市場・いのち」『アソシエ』9: 156-168。
  • 廣野喜幸(2002)「薬価制度改善の焦点」『東京保険医新聞』1218(2002年 10月5日),1219(2002年11月5日)
  • 廣野喜幸(2002)「遺伝子技術」『科学技術社会論研究』1:178-184。
  • 廣野喜幸(2002)「科学者の社会的責任論」『湘南科学史懇話会通信』8: 40-53
  • 廣野喜幸(2003)「バイオの50年・科学批判の半世紀」『蛋白質核酸酵素』 48(5): 611-3
  • 廣野喜幸(2003)「遺伝子組換え食品が売れない理由」『人間会議』 9:224-227
  • 廣野喜幸(2004)「[BSE]歴史的経緯」『科学』75(1): 56-59
  • 田中智彦・廣野喜幸(2007)「生命科学の歴史的現在−渡辺格氏の謦咳に接して」『科学』77(3): 326-330
  • 廣野喜幸(2007)「科学史・科学哲学の問題としての科学コミュニケーション」『科学史・科学哲学』20: 1-12
  •  田野尻哲郎・廣野喜幸(2010)「脳神経倫理学の語られ方を問い直す--委員会分析による脳神経倫理学の現状評価」『哲学・科学史論叢』12:1-26。
  • 廣野喜幸(2010)「超システム論再考-多田生命論の意味論」『現代思想』38(9): 172-19。

 

3 書籍
 

  • 廣野喜幸・市野川容孝・林真理編著『生命科学の近現代史』勁草書房、 2002年
  • 廣野喜幸(2002)「公共の場での問題解決:吉野川第十堰可動堰化問題」、小林傳司編『公共のための科学技術』玉川大学出版会、140−157頁
  • 廣野喜幸(2003)「生命科学・バイオテクノロジー100年間の推移と未来展望」、渡邊格ほか『21世紀生命科学バイオテクノロジー最前線』東京教育情報センター、303−339頁
  • 廣野喜幸(2003)「ヒトゲノム計画が私たちの社会にとってもつ意味を何だろうか」、東京大学綜合研究会編『ゲノム』東京大学出版会、29-56頁
  • 廣野喜幸(2005)「環境「問題」の現在」、東京大学環境三四郎「環境の世紀」編集プロジェクト編著『エコブームを問う−東大生と学ぶ環境学』学芸出版、1-28頁
  • 廣野喜幸(2005)「薬害エイズ問題の科学技術社会論的分析に向けて」、藤垣裕子編『科学技術社会論の技法』東京大学出版会、75-99頁
  • 藤垣裕子・廣野喜幸編(2008)『科学コミュニケーション論』東京大学出版会
  • 原塑・廣野喜幸(2009)「脳科学と社会-脳科学リテラシーの観点から」、石浦章一・黒田玲子・山科直子編著『東大社会人科学講座 生命科学編 脳と心はどこまで科学でわかるか』南山堂、43-71頁。
  • 廣野喜幸(2010)「医の倫理から生命倫理への転回」、小松美彦・香川知晶編著『メタバイオエシックスの構築へ-生命倫理を問いなおす』NTT出版、137-161頁
  • 廣野喜幸(2012)「あなたの心が知りたくて-心の進化の謎」、石浦章一監修『東大オープンキャンパス発 生命科学の未解決問題』西村書店、148-174頁。



4 翻訳
 

  • ハインド 『エソロジー 動物行動学の本質と関連領域』(1989)紀伊国屋書店(木村武二氏他5氏と共訳)
  • アイゲン & シュスター 「ハイパーサイクル」(抄訳)(1992)『現代思想』 20(10):160-167。
  • マクファーランド編 『オックスフォード動物行動学事典』(1993)どうぶつ社(木村武二氏他11氏と共訳)
  • グールド 『がんばれカミナリ竜』(1995) 早川書房(松本文雄・石橋百枝両氏と共訳)
  • グリマルディ 「琥珀に閉じこめられた虫たち」(1996) 『日経サイエンス』(1996年6月号) 26(6):80-88。
  • コンラッド 「哲学的相対性原理」(1996) 『現代思想』 24(11): 276-291(竹内薫氏と共訳)
  • キュッパース 「生物情報の文脈依存性」(1997) 『現代思想』 25(10):278-289
  • ウィルソン『生物の神秘生活』(1999)徳間書店(小幡豊・小板橋浩之・竹内薫・宮島昭二・李孝徳各氏との共訳)
  • ヴァレラ「生物学的自律性の諸原理 第1部」(2001)『現代思想』 29(2):62-117(染谷昌義氏と共訳)
  • 『ケイン生物学』(2004)東京化学同人(石川統監訳、塩川光一郎・堂前雅史・三浦徹各氏と共訳)
  • 『科学博物館』(2005)朝倉書店(橋本毅彦・梶雅範・廣野喜幸監訳)
  • 「ダム」、「農業主義」 『科学・技術・倫理百科事典』(2012)丸善

このページのトップへ