パラドックス総覧 パラドックスは、言語と世界の構造及び西洋的思考方法の根源に潜む問題を露にするものである。それは現象にかかわるドクサ(臆見)を越えて真実の世界を知るエピステーメー(知識)を確立しようとする西洋的伝統を見極めるための最短の道を用意する。 この授業では、広義のパラドックスを総覧しつつ、それらを述語場(=質料)と主語域・理想界・全一者(=形相)という現実の諸相と関係づけて考察する。 囚人のジレンマ、ニューカムのパラドックス、堆積のパラドックス、変化のパラドックス、カントのアンチノミー、意味論的パラドックス、集合論的パラドックス、確証のパラドックス、タイムトラベルのパラドックス、ゼノンの運動のパラドックス、抜き打ち試験のパラドックス、石のパラドックス等を扱う。
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