概要:フランス哲学を中心として、身体論の現代的な展開を試みたいと思います。 現代の哲学的身体論の出発点としてはフランスの現象学者のモーリス・メルロ=ポンティの哲学が有名ですが、本講義では、この出発点を踏まえながら、テクノロジー・動物・機械にまで議論の範囲を広げて、身体について幅広く考察してゆきたいと思います。現象学的身体論、シモンドンの身体論・固体論・技術論・動物論、カンギレムの生命論、スティーグレールの技術論、デリダやアガンベンの動物論、心理学や心の科学における動物の扱い方などについて論じてゆく予定です。教科書・参考書:河野哲也著『環境に拡がる心』(勁草書房)
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