東京大学科学史・科学哲学研究室 東京大学科学史・科学哲学研究室
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大学院生の方へ

講義名 相関基礎科学特殊講義 III
年度 2008
区分 夏学期:通常講義
時間 金曜5限
担当 吉本 秀之
教室 14-308
詳細

第1に学術的ツールの歴史を追究し、第2に現状の学術的ツール評価を授業参加者と一緒に行いたいと思います。

1.学術的ツールの歴史

本の内部においては、欄外中、脚注、マージナリア、序論、引用、参考文献、見出し、小見出し、部・章・節分け、脱線、本の外部においては、コモンプレイスブック、カード、読書ノート、といった学術的ツールの歴史を追究したいと思います。

2.現在の学術的ツールの評価

(科学史を中心として)レファレンスの現状をできるだけ広くおさえ、批判・評価をしていきたいと思います。インターネット上のデジタルライブラ リー、ウィキペディア、種々の百科事典、専門辞典、ISI Current Bibliography、コンコーダンス、グロッサリー、等々を対象にします。評価の結果は何らかの形で公表します。

私自身が初期近代の科学史を専門としていることから、初期近代と科学史が詳しくなりますが、人文系の方法に関心のある方であれば、所属を問わず、参加を歓迎します。

参考文献(例示)

ピーター・バーク『知識の社会史』新曜社、2004
佐藤健二『読書空間の近代』弘文堂、1987