授業の目標・概要: 西洋古代哲学における学的思考成立の場面を、具体的なテキストから検討する。アリストテレスが論理学を成立させる基盤となった論考『トピカ』『ソフィスト的論駁論』を取り上げ、プラトンのアカデメイアでどのような探求がなされ、そこからアリストテレスがどのような学的思考をつくり出したかを検討する。とりわけ、『ソフィスト的論駁論』における誤謬論を主な考察対象とする。
授業のキーワード: Aristotle、Dialectic、Fallacy、Topica、Sophistici Elenchi、Logic
授業計画: 問題のイントロダクションに引き続き、アリストテレスの『トピカ』『ソフィスト的論駁論』から重要な箇所を取り上げて、検討していく。進め方やトピックは、参加者とも相談して決めていく
授業の方法: 各回のテキスト範囲について、担当者がまとめと問題提起を行い、それに基づいて議論をしていく
成績評価方法: 出席、授業参加、学期末レポート
教科書: ・アリストテレス『トピカ』、池田康男訳、京都大学学術出版会 ・アリストテレス『詭弁論駁論』、宮内璋訳、岩波書店「アリストテレス全集」第2巻 手に入らない資料については、コピーなどで対応する 参考書: ギリシア語テクストや欧米の訳書・註釈書については、授業時に紹介する
履修上の注意: 原典テクストは古典ギリシア語なので、その知識が多少でもあることが望ましいが、そうでない場合には、近代語訳等を参照してもらう予定 |