講義題目：     原因と説明

授業の目標・概要：
原因と説明は、科学のみならず日常的な生活でも基本的概念となっている。なぜ飛行機は墜落したのか？なぜ彼女は来なかったのか？などなど、出来事の説明をも求めることは多くの場合その原因を知ろうとすることのように思われる。実際、科学的説明をめぐる議論でも、因果的説明の役割をどのように考えるかは、もっとも大きな問題となってきた。この時間には、因果的説明に関する「操作的見方」の代表的論者の著作を読んで、原因や説明とはどのようなことなのかという科学哲学の根本問題について考える。

授業のキーワード：     原因、説明、操作、法則

授業計画：　     以下のテキストを取り上げて読みながら議論を進める。
　　　　　　　　　　　　　　James Woodward, Making Things Happen: A Theory of Causal Explanation, Oxford UP.,2003.

授業の方法：     毎回担当者を決めて発表してもらう予定。

成績評価方法：     発表とレポート。

教科書：     James Woodward, Things Happen: A Theory of Causal Explanation, Oxford UP.,2003.