講義題目: 自発性と自己制御
授業の目標・概要: 自発的に行為することは、必ずしも自己制御的に行為することではない。たとえば、自分で制御できない衝動に基づいて行為するという暴走的自発性がある。しかし、自己制御的に行為しているときには、必ず自発的に行為していると思われる。自己制御はまさに自発的な制御である。自己制御とはどのような制御なのだろうか。自分の諸々の欲求や感情などを制御する自己なるものが存在し、それが制御を行うのだろうか。そうではなく、そのような欲求や感情などが相互作用するなかで自ずと達成される合理的調整が自己制御なのだろうか。しかし、そうだとすれば、そこにはどのような自発性があるのだろうか。自己制御に含まれる自発性に注目しながら、自己制御とは何かを考察する。
授業のキーワード: 自己制御、自発性、合理的調整、自己、意志、階層性
授業計画: 自発性と自己制御に関する英語の文献を読む。
授業の方法: 自発性と自己制御に関する英語の論文を読みながら、主要な論点について議論を行う。
成績評価方法: 授業時の議論への積極的参加および貢献によって評価する。
教科書: とくになし。 参考書: 授業時に随時、指示する。 |