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授業の目標・概要: 行為に対する責任とは何かを考察する。行為はどの程度、またどのように自分で制御できるかを明らかにしつつ、行為の自己制御のあり方とその行為への責任のあり方がどう関係するかを問う。そのさい、行為の自己制御に対して情動がどんな影響を及ぼすか、また他人の行為に対して感じる情動がその行為への責任付与にどう影響するかを考察して、情動の役割を探究する。さらに罰を与えることの意味についても考察する。
授業のキーワード: 自己制御、責任、情動、意志、応答、罰
授業計画: 次のテーマについて、それぞれ数回ずつ、授業を行う。 1.帰責と情動 2.法哲学における責任概念 3.自己制御と情動 4.罰の意味 授業の方法: 毎回、1人の担当者を決めて、テキストのレジメを作成してもらい、それに基づいてテキストの理解を確認しながら、主要な論点について全員で議論を行う。
成績評価方法: レジメの担当および授業時の議論への積極的参加によって評価する。
教科書: 成田和信『自由と責任』勁草書房, 瀧川裕英『責任の意味と制度』勁草書房
履修上の注意: 教科書は受講者が自分で用意すること。 |