講義題目: 科学と疑似科学の線引き
授業の目標・概要: 線引き問題、すなわち科学と疑似科学をどうやって区別するかという問題はかつては科学哲学の中心問題と見なされていた。現在ではこの問題は理論的問題としてはあまり研究されなくなっているが、実践的重要性はむしろ高まっている。本講義では、この問題を、科学哲学だけでなく社会学的視点や倫理的視点もまじえながら多面的に考察していきたい。
授業のキーワード: 科学哲学、線引き問題、反証主義、境界確定作業、専門職倫理
授業計画: 以下のような話題を扱う予定 ・検証主義と反証主義 ・新科学哲学と線引き ・ラウダンの批判 ・「境界画定作業」の社会学的・修辞学的分析 ・実践的アプローチ ・境界設定にかかわる専門職倫理
授業の方法: 集中講義形式で行う。基本的には講師が講義し、その内容について質疑応答を交える形になる。
成績評価方法: 授業内で数回実施される小テストによって評価する
教科書: 伊勢田哲治『疑似科学と科学の哲学』名古屋大学出版会
参考書: 授業内で指示 履修上の注意: 特になし |