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講義題目:
分析哲学の手法に基づいた社会性の哲学
授業の目標・概要:
前半部(第I部)では、ウィトゲンシュタインの言語ゲームについての考察やジョン・サールの言語行為論や社会存在論を中心に紹介し、検討する。後半部(第II, III部)では、規範とゲームを基盤にした私自身のアプローチを紹介し、考察する。社会や制度や法体系がなぜそしてどのような意味で存在するのかという問題について、分析哲学の方法論に基づいた考察を述べ、議論することが授業の目標である。
授業のキーワード:
規範、ゲーム、共同性、社会性、言語行為論、言語ゲーム、社会存在論、分析哲学
授業計画:
多少の変更もあるかもしれないが、次のようなテーマについて論じる予定である。『規範とゲーム』(中山康雄2011)をもとにし、これに『共同性の現代哲学』(中山康雄2004)を前半部に補足として用いる。 第Ⅰ部 言語哲学を基盤にした社会的現実性の分析 1 言語ゲームと法 2 志向性と心の理論 3 言語行為論 4 行為の社会理論の検討 5 サールの社会存在論 第Ⅱ部 規範とゲームの哲学的分析 6 規範体系とは何か 7 ゲーム体系とは何か 第Ⅲ部 社会生活における規範とゲーム 8 社会生活を支える規範とゲーム 9 社会組織とゲーム体系 10 社会的行為と法体系 11 経済活動とゲーム体系
授業の方法:
講義による。
成績評価方法:
筆記試験による。
教科書:
中山 康雄(2011)『規範とゲーム - 社会の哲学入門』勁草書房
参考書:
中山康雄(2004)『共同性の現代哲学 - 心から社会へ』勁草書房 他の参考文献については、授業の中で指示する。
履修上の注意:
授業が始まる前に、教科書『規範とゲーム』(中山康雄2011)を入手しておくことが望ましい。
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