東京大学科学史・科学哲学研究室 東京大学科学史・科学哲学研究室
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大学院生の方へ

講義名 科学史Ⅰ
年度 2015
区分 夏学期:通常講義
時間 水曜2限
担当 岡本 拓司
教室 14号館 308室
詳細

講義題目
科学論の(日本における)展開:1945年から1990年前後まで

授業の目標・概要: 
科学論・科学哲学の通常の講義では、論理実証主義、反証主義、パラダイム論という流れで解説が行われることが多いが、日本に実際に現れた科学論はこのようなものではない。敗戦直後からマルクス主義の強い影響を受けた科学論が主流であり、1960年代末に科学批判・反科学の論調が強まった後、数年してパラダイム論が新たに注目を集めるに至った。本講では、戦前・戦中からの連続性に注意しながら、戦後の日本の科学論の展開を、パラダイム論登場以降の論調にも配慮しつつ、吟味・検討していく。

授業のキーワード:   
[日本語用]
パラダイム、マルクス主義、トーマス・クーン、共産党、相対主義
[外国語用]
Paradigm, Marxism, Thomas S, Kuhn, Communist Party, Relativism

授業計画:   
目的の説明、方法についての相談:初回
戦前・戦中の展開とその戦後への継承:3回程度
「正統派」マルクス主義科学論の諸流派:3回程度
「非正統派」マルクス主義科学論の諸流派:3回程度
科学批判・反科学・相対主義とパラダイム論:3回程度

授業の方法 
全体の流れについては講義によってある程度説明を行う。その後、参加者の関心に応じて、適切な材料を用いた研究発表や文献の読み合わせを行う。

成績評価方法:  
研究発表の内容、および場合によってはレポート提出による。

教科書
時間中に連絡する。

参考書: 
時間中に連絡する。

履修上の注意: 
参加者には積極的な発言を求める。自身の研究に関連させた課題を意識していることが望ましい。

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その他: