東京大学科学史・科学哲学研究室 東京大学科学史・科学哲学研究室
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大学院生の方へ

講義名 科学史Ⅱ
年度 2020
区分 夏学期:通常講義
時間 水曜4限
担当 岡本 拓司
詳細

講義題目:Lorraine Daston and Peter Galison, Objectivity (Brooklyn, NY: Zone Books, 2007)を通読する。科学のみならず人間の知的活動の大きな部分において枢要な位置を占める「客観性」という概念について、その意味の歴史的変遷を追った研究書であり、刊行と共に話題となった。平板に描くと興味を引きにくい科学史の通史としても読むことができる。扱われる地域は西洋にほぼ限定されているが、アメリカの事例を取り上げている点に特徴がある。

授業の目標、概要:本文は400頁あまりあるが、図版が多く、文章も比較的平易である。これを12回程度で読了することとする。読んだうえで議論することができればよいが、まずは書かれている内容を正確に理解することを目標とする。

授業のキーワード:真理、視覚化、写真、再現性/Truth, Visualization, Photography, Reproducibility

授業計画:本文のみで415頁なので、これを11回から12回で割った分量を毎回する進むこととする。ただし全体は7章からなるので、章の区切りとの兼ね合いも考慮する。

授業方法:各回に取り扱う分を全員が読んでくることとする。ただしそれで理解度がよくわからない場合には、担当者を決めて内容について報告してもらいながら進むことにする可能性もある。

教科書:Lorraine Daston and Peter Galison, Objectivity (Brooklyn, NY: Zone Books, 2007)