東京大学科学史・科学哲学研究室 東京大学科学史・科学哲学研究室
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大学院生の方へ

講義名 科学哲学Ⅳ
年度 2020
区分 夏学期:通常講義
時間 金曜2限
担当 鈴木 貴之
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講義題目:Frank Jackson, From Metaphysics to Ethicsを読む

授業の目標、概要:概念分析は分析哲学の標準的な手法の一つだとしばしば言われます。しかし、それがどのようなものであるのかは、必ずしも明らかではありません。1990年代以降、分析哲学においては、哲学方法論についての哲学的考察がさかんになっていますが、この授業では、その一つのきっかけとなったFrank Jacksonの著書、From Metaphysics to Ethicsの講読を通して、概念分析とは実際のところどのような営みであるのか、それが哲学のどのような場面で役立つのか、それがどれだけ信頼できる哲学的探究の手法であるのかといった問題を考察します。

授業のキーワード:メタ哲学、概念分析/metaphilosophy, conceptual analysis

授業計画:上記テキストを講読します。テキストの内容について議論するだけでなく、テキストの訳読を通じて、分析哲学の文献を正確に読解する能力を身につけることも目標とします。

授業の方法:演習形式で授業を行います。担当者がテキストを翻訳し、参加者全員でその内容について議論します。

教科書:Frank Jackson (1998) From Metaphysics to Ethics: A Defense of Conceptual Analysis. Oxford University Press.