東京大学科学史・科学哲学研究室 東京大学科学史・科学哲学研究室
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1,2年生の方へ

講義名 哲学Ⅰ
年度 2009
区分 夏学期:通常講義
担当 石原 孝二
教室 1106
詳細

講義題目:「心」の哲学

授業の目標、概要:「心」とは何か、「心」と身体・脳との関係をどのように理解したら良いのかは、哲学にとって古代から重要な問題であり続けてきた。近年では、脳科学や進化心理学により、心や脳の働きに関する解明が急速に進み、哲学の側でも脳科学の成果を取り入れる試みがなされつつある。この授業では、そうした近年の科学的な研究の動向も踏まえながら、心や他者理解に関する哲学的な問題を考えていくことにしたい。また、心の哲学をテーマとしながら、哲学史の流れの一側面を捉えることを試みたい。


授業のキーワード 近現代哲学、脳科学、心理学、他者理解、心の理論

■授業計画:

  1. プラトンとアリストテレス:心と身体の関係をめぐって
  2. デカルトの二元論
  3. イギリス経験論とカントの認識論、心理学の誕生
  4. 実験心理学と行動主義
  5. 現象学の展開
  6. 近現代の脳科学の発展
  7. 心と脳の関係をめぐる諸理論
  8. 発達障害と「心の理論」
  9. ミラーニューロンの発見