東京大学科学史・科学哲学研究室 東京大学科学史・科学哲学研究室
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1,2年生の方へ

講義名 哲学Ⅰ
年度 2009
区分 夏学期:通常講義
担当 村田 純一
教室 512
詳細

西欧哲学の歴史のなかでは、技術は必ずしも重要な話題として取り上げられてこなかった。しかし、「隠れた」仕方で重要な役割を演じてきていると見なすことができる。また、現代の世界では技術の役割を無視して哲学や思想を語ることはできない。この時間には、技術を念頭におきながら、哲学の歴史を振り返りながら、人間とは何か、知識とは何か、といった哲学の基本問題を具体的な仕方で考えていくことにする。それらを通して、哲学的思索のあり方を理解することが授業の目標である。

以下のような話題を取り上げながら、話を進めていく予定である。
 

  1. 人間にとって技術とは何か:プロメテウス神話と哲学的人間学
  2. 技術と価値:プラトンにとっての技術哲学
  3. 自然と技術:アリストテレスからF.ベーコンまで
  4. 科学と技術:科学と技術の関係はどのように考えればよいのか
  5. 技術と社会:技術が社会のあり方を決定するのか、あるいは、社会が技術のあり方を決定するのか、それとも?