■授業内容 19世紀後半から20世紀前半の東アジア科学史を様々な角度から考察していく。地域としては朝鮮半島を主たる対象とするが、比較の視点から同時代の台湾や日本も射程に入れる。分野としては医学・医療を主軸に置くが、思想史的検討を重視するため、他の自然科学関連領域も必要に応じて取り上げる。さらに、狭い意味での科学史にとらわれることなく、政治史や教育史における植民地主義研究、社会経済史での「帝国主義と医療」研究もふまえた授業を展開する予定である。 ■その他 授業は一方的な講義形式ではなく、文献購読と議論を中心とするゼミナール形式とする。できるだけ日本語の文献を読むことにするが、テーマによっては韓国の研究論文を読むこともある。学生の朝鮮語能力は全く問わないが、できる学生は大いに歓迎する。 |