東京大学科学史・科学哲学研究室 東京大学科学史・科学哲学研究室
ホーム > 3,4年生の方へ:カリキュラム > 2009年度 > 科学史特論V

3,4年生の方へ

講義名 科学史特論V
年度 2009
区分 冬学期:通常講義
担当 小林 信一
詳細

講義題目:科学技術政策論

授業の目標・概要:
【目標】
以下に示す科学技術政策に関する基礎的事項を理解し、

科学技術政策に関して独自に
考察できるようになることを目標とします。
①科学技術政策の歴史および国際比較
②今日の日本の科学技術政策の現状、課題、意味
③科学技術政策が登場した背景
④科学技術政策の変遷
1) 研究政策(科学政策、学術政策)
2) イノベーション政策(経済発展のための科学技術)
3) 科学技術公共政策(社会の中の科学技術)
⑤科学技術政策の理論的背景
【概要】
科学技術は人間の営為の中でも最も専門性の高いものであり、それゆえに科学技術者
でない者にとっては容易には理解できない性質を持っています。そこでまず、科学技
術とは何か、どのような性質の活動かについて考察し、その上で、歴史的、また国際
比較の観点から科学技術政策の発展を概観し、科学技術政策とはどのようなものかを
検討します。後半では、今日的課題や科学技術政策の公共政策としての発展の可能性
について考えると同時に、科学技術政策を支える理論的背景を考察します。

授業計画:
①イントロダクション − 科学技術政策とは何か
②科学技術政策の歴史的・国際的展開(1)科学技術政策の登場
③科学技術政策の歴史的・国際的展開(2)科学技術政策の登場と冷戦型科学技術政策
④科学技術政策の歴史的・国際的展開(3)冷戦後の科学技術政策の展開
⑤科学技術政策の歴史的・国際的展開(4)日本における科学技術政策の展開
⑥科学技術政策の法体系・組織・政策手段
⑦中間まとめ
⑧科学技術政策の今日的課題(1)イノベーションと科学技術
⑨科学技術政策の今日的課題(2)科学技術と社会
⑩科学技術と公共政策(1)科学技術とガバナンス
⑪科学技術と公共政策(2)公共のための科学技術
⑫科学技術政策の理論的背景(1)イノベーション論
⑬科学技術政策の理論的背景(2)境界組織論
⑭科学技術政策の理論的背景(3)学際性とコミュニケーション
⑮まとめ