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講義題目: バイオテクノロジーの倫理学:エンハンスメント技術は人間を幸福にするか?
授業の目標・概要: 現代の生命科学と医療技術の進展は、これまで治療不可能とされてきたさまざまな病気の治療を可能にしてきた。それのみならず、「治療を超えた」処置によって人間の能力を増強(エンハンス)することをも可能にしつつある。親の希望に沿った能力を備えた子どもの「製作」、より強く健康な体の「製作」、老衰を防止する技術、などなどさまざまな技術が可能になるかもしれない。 はたしてそのような技術によって人間はより幸福な生活を獲得することができるのだろうか。 このような問いをめぐる倫理問題を、以下に示すテキストを読みながら議論し、人間にとって良く生きるとはいかなることか、という倫理学の根本問題について考える。
授業のキーワード: バイオテクノロジー、エンハンスメント、人間の幸福
授業計画: 以下の二つのテキストを読む予定である。 前半で1を読み、後半で2を読む予定である。 1.レオン・カス編著(倉持武監訳)『治療を超えて:バイオテクノロジーと幸福の追求』青木書店、2005年。 2.Michael Sandel, The Case against Perfection, The Belknap Press of Harvard Univeristy Press, 2007.
授業の方法: 毎回、担当者を決めて、内容の要約を発表してもらう。量が多いので、ほとんど毎回、参加者は何らかの役割を担うことになるかもしれない。
成績評価方法: 毎回の参加と発表、ならびに、最後のまとめの発表(これは参加者の数によって変更する可能性がある)。
教科書: 1.レオン・カス編著(倉持武監訳)『治療を超えて:バイオテクノロジーと幸福の追求』青木書店、2005年。 2.Michael Sandel, The Case against Perfection, The Belknap Press of Harvard Univeristy Press, 2007.
参考書: 適宜、授業で指示する。
履修上の注意: ゼミ形式の授業なので、毎回の参加が求められる。 |