講義題目: 合理性と感情
授業の目標・概要: してはいけないと分かっていても、どうしようもなく行ってしまうことがある。自分の感情や欲望であっても、それがあまりにも強ければ、自分で制御できないことがしばしばある。強い感情や欲望は私たちの意志にどんな影響をどのように及ぼすのだろうか。また、そのような感情や欲望を何らかの形で制御して合理性を取り戻すことは可能なのだろうか。合理性と強い感情・欲望の関係を考察する。
授業のキーワード: 合理性、感情、嗜癖、自己制御、薬物依存症、意志の弱さ
授業計画: ヤン・エルスター『合理性を圧倒する感情』(勁草書房、2008年)を最初から順に読みながら、合理性と感情について理解を深めていく。
授業の方法: 各回、20ページほど、1人の担当者にレジメを作成してもらい、それに基づいてテキストの内容を理解するとともに、重要な論点について全員で議論を行う。
成績評価方法: 出席とレポートで評価する。
教科書: ヤン・エルスター『合理性を圧倒する感情』(勁草書房、2008年) 参考書: 授業時に随時、指示する。 |