東京大学科学史・科学哲学研究室 東京大学科学史・科学哲学研究室
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3,4年生の方へ

講義名 科学哲学概論II  
年度 2010
区分 夏学期:通常講義
担当 石原 孝二
教室 3-321
詳細

講義題目:      現代科学の科学哲学

授業の目標・概要:
  現代の科学的探求は、仮説演繹法や反証主義などの古典的な科学論では捉え切れないところが多い。現代の科学的探究の進展には政治的・社会的要因が大きく影響をあたえているほか、対象の定義自体が社会的背景に大きく左右されることもある。また、不確実性をどのように扱うのかも大きな課題である。この授業では、地球温暖化に関する研究や脳科学・精神医学などを題材として取り上げながら、現代の科学的探究の特徴について探っていく。

授業のキーワード:     現代科学、地球温暖化、脳科学、精神医学

授業計画:
  授業では古典的な科学論について簡単に振り返った後、具体的なテーマについて、論争や社会的情勢との関係などを紹介し、議論していく。具体的なテーマの例としては以下のようなものが考えられるが、参加者の関心も踏まえながらテーマを選んで行きたい。また、参加者のレポートをもとに議論を進めていくことも考えている。
・地球は温暖化しているのか
・脳イメージングは何を明らかにできるのか
・精神疾患・発達障害は増えているのか

成績評価方法:     平常点およびレポートによる。

教科書:     使用しない。
参考書:     必要に応じて随時指示する。

履修上の注意:
  科学哲学概論Ⅰを履修していなくても履修可能だが、科学哲学概論Ⅰの内容を前提にして授業を進める場合がある。