講義題目: 認知哲学概論
授業の目標・概要: 個別科学の一つである認知科学に焦点を合わせて、その哲学的諸問題を考察する。まず心の哲学の基本問題、すなわち心身問題、志向性、意識(クオリア)の問題を考察する。続いて、認知科学の主要な立場である古典的計算主義、コネクショニズム、環境主義について、それぞれの特徴と問題点を考察する。これらの考察を通じて心に関する哲学的理解を深める。
授業情報: とくになし
授業のキーワード: 心身問題、機能主義、志向性、クオリア、古典的計算主義、コネクショニズム
授業計画: 次のテーマについて、それぞれ1~3回、授業を行う。 1.心身問題に関する諸立場(心脳同一説、機能主義、非法則的一元論など) 2.志向性と目的論的機能主義 3.クオリアと哲学的ゾンビ 4.古典的計算主義 5.コネクショニズム 6.環境に広がる認知
授業の方法: 毎回、1つのテーマについて講義を行い、それに基づいて、随時、受講者と主要な論点について議論を行う。
成績評価方法: 試験またはレポートによって評価する。
教科書: 信原幸弘『心の現代哲学』勁草書房 信原幸弘編『シリーズ心の哲学Ⅱ ロボット篇』勁草書房 参考書: 信原幸弘『考える脳・考えない脳』講談社現代新書 履修上の注意: とくになし |