詳細 |
講義題目: 科学技術史特論III
授業の目標・概要: 本コースでは、「生命科学のイノベーションとは何か」という問いに答えるために、近代や現代における生命科学の歴史を学ぶことを目標とする。イノベーションは、技術革新と呼ばれることも多いが、科学技術だけではなく思想や社会制度を伴う、多様な領域の融合とみなすこともできる。
本コースでは、19世紀から20世紀までの生命科学のイノベーションに焦点を当て、その特徴や前提条件を理解することをめざす。学生は、図書館での文献調査、レポート提出、演習におけるディスカッションなどが必要になる。
授業のキーワード: [日本語用] 生命科学、科学史、生命科学史、イノベーション、分子生物学、生命倫理
[外国語用]
授業計画: 本コースは、4つの構成に基づく。主な内容は、1)イントロダクション、2)生命科学史の分析フレーム、3)19~20世紀前期の生命科学史、4)20世紀後期の生命科学史、となる。
授業の方法: まず、初回にシラバスなどを配布し、講義の目標や予定を示す。次に、欧州や米国における生命科学史の分析フレームを学ぶ。続いて、19~20世紀前期における生命科学の事例研究として、科学者、思想、技術、社会というテーマについて論じる。さらに、20世紀後期における生命科学の「イノベーション」について議論し、現代の生命科学の歴史を学ぶ。本コースでは、講義だけでなくグループディスカッションを数回行う予定である。グループディスカッションでは、期末レポートの準備や事例の課題について話し合いを行い、その結果をまとめて提出する必要がある。
成績評価方法: 中間レポート(20%)、出席(10%)、演習や発表(30%)、期末レポート(40%)
教科書: ジョルジュ・カンギレム, 2006, 杉山吉弘訳『生命科学の歴史』法政大学出版局 トーマス・クーン, 1971, 中山茂訳『科学革命の構造』みすず書房(あるいは、Thomas S. Kuhn, 2012, The Structure of Scientific Revolutions, fourth edition, Chicago: The University of Chicago Press)
参考書: 初回時配布予定の文献表において示す。
履修上の注意: 初回時に配布予定のシラバス、予定表、文献表に基づいて講義や演習を実施するため、出席予定者は必ず入手のこと。また、講義については、指定文献を事前に理解し、課題などの準備を行うこと。
関連ホームページ:
その他: |