講義名 | 科学技術インタープリター概論 |
年度 | 2016 |
区分 | 冬学期:通常講義 |
担当 | 廣野 喜幸 |
教室 | 1-117 |
詳細 | 講義題目: ケーススタディ:水俣病と原子力発電 授業の目標・概要: 科学技術の全てが社会的に問題化するわけではない。しかし、社会の中で問題となったときの(あるいはなるような)科学技術が、社会とどのような相互作用を繰り広げるかを知っておくことは、科学技術インタープリター活動にとって不可欠である。この講義ではそのような事例として前半では水俣病を、後半では原子力発電を取り上げる。水俣病では主に、問題として発信された情報がいかに社会的な障害に直面するかという問題に焦点が当てられる。原子力発電については、論争となっている科学技術がいかに社会的にビルトインされているかという社会的文脈の理解に、焦点を当てる予定である。 授業のキーワード: [日本語用] [外国語用] 授業計画: 1.水俣病の「発見」から忘却まで 2.水俣病初期における科学論争 3.公害問題と熊本水俣病訴訟の提起 4.過失責任論と反公害世論の高揚 5.第三水俣病問題とオイルショック 6.未認定患者問題 7.1940年体制と電源開発 8.反原爆世論と正力松太郎 9.財閥再編と原子力グループの形成 10.原発立地反対運動 11.高速増殖炉と日米交渉 12.福島事故の補償 13.まとめ 授業の方法: 70~80分講義を行った後、質疑応答・ディスカッションを行い、最後に各自でA5一枚のミニレポート執筆を行います。各自提出したレポートについては(採点されていない状態で)名前・所属等を見えない形にして翌週印刷・配布し、出席者間で共有します。 成績評価方法: 毎時間作成したミニレポートによって三段階評価を行い、翌週に返却します。前回を通じてのミニレポートの獲得点数の合算によって成績評価を行います。ミニレポートは、①講義全体を聴いているか、②自分の言葉で捉え直せているか、③それを文章に表現できているか、を問うものとします。評価は、普通の感想・疑問と思われるものには1点、よく考えていると思われるものには2点、非常に感心させられるものには3点、残念ながら評価できない内容には0点を与えます。 教科書: 参考書: 履修上の注意: 関連ホームページ: その他: 定松淳先生との複数担当です |