講義名 | 科学技術史演習Ⅳ |
年度 | 2020 |
区分 | 夏学期:通常講義 |
担当 | 岡本 拓司 |
詳細 | 講義題目:Hiromi Mizuno, Science for the Empire: Scientific Nationalism in Modern Japan (Stanford, California: Stanford University Press, 2009)を通読する。 授業の目標、概要:日本の近代史において科学が占める位置を、テクノクラシー、マルクス主義、大衆科学などを手掛かりに明らかにしていこうとした研究書であり、邦訳はないが、刊行当初から日本科学史の研究者の間では話題になった。廣重徹の著作とほぼ同路線にあると考えられるが、新たな領域を切り開いており、通読すれば近代日本の科学史に関する概括的な知識も得ることができる。 授業のキーワード:テクノクラシー、マルクス主義、近代、大衆科学/Technocracy, Marxism, Modernity, Popular Science 授業計画:全体で190頁ほどあり、これを11回から12回で読了する。 授業の方法:1回に進む分量は多くないので、精読することを目指す。それでも時間がある場合には、あわせて、日本の科学史を検討する上で知っておくべき先行研究等についても議論する。全員が読んで来て議論することを目指すが、それで進みにくい場合は、担当者を決めて発表していただくことにするかもしれない。 成績評価方法:毎回の議論に対する貢献度、発表の内容や充実度。さらにレポートを課す可能性がある。 教科書:Hiromi Mizuno, Science for the Empire: Scientific Nationalism in Modern Japan (Stanford, California: Stanford University Press, 2009) 参考書:アーロン・モーア著、塚原東吾監訳『「大東亜」を建設する』人文書院、2019年 |