東京大学科学史・科学哲学研究室 東京大学科学史・科学哲学研究室
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3,4年生の方へ

講義名 応用倫理学演習Ⅰ
年度 2020
区分 夏学期:通常講義
担当 鈴木 貴之
詳細

講義題目:情報テクノロジーの倫理的諸問題

授業の目標、概要:近年、深層学習ニューラルネットワークなどの発展によって、情報テクノロジーは生活のあらゆる局面に浸透しています。しかし、それにともなって、アルゴリズムによる差別やフィルターバブルなど、さまざまな社会的問題や倫理的問題も新たに登場しています。この授業では、いくつかのテキストの講読を通じて、人工知能を中心とした情報テクノロジーがどのような問題を引き起こすか、社会はそれらにどのように対処したらよいのかといったことを考察します。

授業のキーワード:人工知能、情報テクノロジー/artificial intelligence, information technologies

授業計画:たとえば以下の本からいくつかの章を講読する予定です。
ビクター・マイヤー=ショーンベルガー、ケネス・クキエ『ビッグデータの正体』講談社、2013年
キャシー・オニール『あなたを支配し、社会を破壊する、AI・ビッグデータの罠』インターシフト、2018年
デイヴィッド・サンプター『アルゴリズムはどれほど人を支配しているのか?』光文社、2019年
ジェイミー・バートレット『操られる民主主義』草思社、2018年

授業の方法:演習形式で授業を行います。毎回の担当者がテキストの内容を報告し、その後、その内容について参加者全員で議論します。