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自由と決定論 夏学期に扱う上記の問題を引き続いて題材とする予定であるが、さらに話題を拡大して議論する予定。 科学哲学のみならず哲学一般においても、わたしたちの行為がなされる世界と自然科学が描く世界との間の関係をどのように考えるか、ということは大きな問題であり続けている。 とりわけ、行為を特徴付ける自由という概念と、自然現象を特徴付ける法則という概念とは一見すると簡単には両立しがたいように思われる。この時間にはこの哲学古来の問題を最近の議論の枠組みを参照することによって考えていくことにする。 下記のテキストから毎回論文を選んで、それを題材にして議論するほかに、冬学期には、出席者の関心や問題意識を中心にして、表題の話題からかなりはなれて発表や議論を行ってもらう予定にしている。 テキスト:Free Will (Oxford Readings in Philosophy) ed.by Gary Watson,Second Edition,2003、ならびに、他の多数のテキスト。 |