東京大学科学史・科学哲学研究室 東京大学科学史・科学哲学研究室
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大学院生の方へ

講義名 科学技術思想II
年度 2009
区分 冬学期:通常講義
時間 水曜2限
担当 岡本 拓司
教室 14‐308
詳細

近代日本の科学技術:同時代の他地域との比較(技術編)  

夏学期の科学史IIIと同様の関心に基づきながら、主として技術史の話題を取り上げる。技術に関しては、その水準の違いが国家や社会に決定的な影響を及ぼす場面として、通商や戦争を挙げることができ、これらの領域に注目することで一定の国際比較が可能である。 
 本講義では、主として「技術」の枠内に事例をとり、近代日本の技術面での営為が、同時代の他地域とどのような連関のもとでなされてきたかを議論したい。また、日本では、工学という学問が、学問領域においても、社会においても、
他国にはない地位を占めていたことが日本の技術の特異性を構成する一因ともなっている。科学と技術の関わり方は地域ごとに異なるが、その実例についても検討を加えたい。