講義題目: 意志の弱さと脳科学 授業の目標・概要: ある行為を行おうと意思決定しながらも、その決定に反する行為を行ってしまうことがある。このような意志の弱さはいかにして生じるのか。意志の弱さを克服するにはどうすればよいのか。最近の脳科学の発展は、意思決定の脳内メカニズムを次第に明らかにしつつあり、それに伴って意志の弱さについても重要な示唆が得られつつある。とくに健常者と脳損傷者の比較や、健常者と薬物等の依存症者との比較から、意思決定のメカニズムおよびその病理について興味深い知見が蓄積しつつある。このような脳科学の成果を参照しながら、意志の弱さや依存症などのあり方を究明するとともに、それらがもたらす社会的な問題についても考察する。 授業のキーワード: 意志の弱さ、脳科学、意思決定、依存症、脳損傷者、薬物 授業計画: 意思決定に関連する英語の文献を毎回、20ページずつほど、読みながら、討議する 授業の方法: 毎回、担当者を決めて、文献の概要を発表してもらい、それに基づいて討議を行う 成績評価方法: レポート 教科書: 最初の授業時に指示 参考書: 授業中に随時、指示 |