講義題目: 戦後日本の科学論を辿る:科学を対象とする研究の誕生とその動向 授業の目標・概要: 一部戦中期の動向にも注意しながら、第二次大戦後から1990年前後までの日本の科学論の動向を辿る。冬学期の科学史IIと合わせて通年で行う。夏学期は、科学を対象とする研究(科学史、科学哲学、科学社会学、科学技術社会論など)の学問としての確立の経緯と、それらの領域において科学がどのようなものとして捉えられてきたかを検討する。日本の科学論は海外の事情と関連なく展開したわけではないので、必要に応じて海外で何が起きたかについても検討を加える。 授業のキーワード: 科学論、科学史、科学哲学、科学社会学、科学技術社会論 授業計画: 導入:1回 戦前・戦中の動向の概観:2回 1960年代までの科学史・科学哲学等の動向:3回 科学革命論への反応:3回 パラダイム論への反応:3回 科学を対象とする学問領域が1990年代までに日本で収めた成果の概観:3回 授業の方法: 全体の動向については岡本が数回にわたって説明を行う。その際、具体的にどのような資料を用いるかについても解説を行う。そのうえで、参加者にも独自の関心に従って調査・研究を行っていただき、その成果を披露していただく。 成績評価方法: 講義内での研究成果の発表か、レポートによる。 教科書: 特にない。 参考書: 参照しなければならない文献は極めて多いため、講義の進展に応じ、適宜相談しながら決めていく。 履修上の注意: 議論に積極的に参加すること。 関連ホームページ: http://hps.c.u-tokyo.ac.jp/staff/_data/okamoto_takuji/index.php |