意識への現れは意識的経験によって表象される志向的内容であるとする「志向説」は、意識への現れを物的なものに還元しようとする立場からは非常に魅力的であるものの、多くの困難を抱えている。志向説の言い分およびそれのはらむ諸困難を原論文に即して検討しながら、意識と言語の関係、および主観性と客観性の区別を考えていきたい。
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