東京大学科学史・科学哲学研究室 東京大学科学史・科学哲学研究室
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3,4年生の方へ

講義名 科学哲学演習 IV
年度 2008
区分 冬学期:通常講義
担当 信原 幸弘
教室 8-321
詳細

脳科学の発達によって、脳神経倫理学とよばれる新たな学問が脚光を浴びつつある。それは脳科学をめぐる倫理的諸問題を考察するとともに、倫理についての脳 科学的研究を行うものでもある。脳神経倫理学が扱う問題のひとつに、マインドリーディングの問題がある。脳科学が発達すれば、脳の状態を読み取ることに よって、他人の心の状態を読み取ることができるようになる可能性がある。しかし、そうなると、心という究極のプライバシーが侵されてしまうことにならない だろうか。脳科学によってどの程度、心の読み取りが可能になるのか、またそこにどのような倫理的問題があるのかを、関連する文献を読みながら、考察する。